ちびかばネストールとサーカス
ジル エデュアール 作
1999年 フランス
ネストールはサーカスのカバの子です。毎日座長のジャコさんと、輪くぐりの練習をしています。ところがある日、ネストールはもっと面白い芸をしてみたくなって、練習の途中で逃げ出します。
ジャコさんはサーカス中を探しまわりが、ネストールがとっても上手に隠れるので、なかなか見つけることができません。あるときは、軽業師の人間ピラミッドにまじってポーズをとり、あるときは綱渡りの綱の上、またあるときはオノやテレビやタイヤなどと一緒に、曲芸師さんに投げてもらって、空中をクルクルまわります。けれどもとうとうピエロの小屋でピエロのお化粧をしているところで、ジャコさんにみつかってしまいました。ところが・・・
最後のページで、ピエロの衣装をきたネストールが、誇らしげにラッパを吹きながら一輪車で登場します。サーカスのみんなもネストールを暖かくむかえてやります。蛇足ですが、頭の先から足の先まで、ピエロの衣装をバシっときめていても、カバなので、やっぱり前歯がでてしまっているところが、とってもかわいいです。
実はこの絵本、新聞紙のようなものに描かれているのです。表紙ではちょっと見えないかもしれませんが、白っぽいところをよーく見てみると、下の文字が透けています。英語やポンドの文字が見えるので、イギリスのものでしょうか。かわいい画集のような絵本です。
色もとてもきれいです。ネストールはオレンジ色で、紫の帽子がよく似合います。ジャコさんの犬は紺色です。ザビエルハゲのジャコさんは赤に金と黒の飾りのついた衣装です。そのみんなが黄色やオレンジや緑などをバックに生き生きと動き回ります。
作者ジル エデュアールは1999年のアルバンミッシェルのカタログの表紙もつとめました。おそらくまだ数冊しか作っていないと思われます。次回作が楽しみな作者のひとりです。