ふたごのシャルルとシャルロットのお誕生日に、お父さんとお母さんは、それぞれ子犬と子猫をプレゼントしました。ふたりは大喜びですが、犬とねこのほうは、顔を見合わせた瞬間から、お互いが嫌いでした。「こんなやつとは絶対になかよくなんかならないぞ!」と心に誓います。
このまま 2ひきが おとなしく しているはずは ありまあせん。 まずは ねこが てを だしました。
いきなり つめで おどかされ、いぬは びっくりぎょうてんです。 おかえしに、きばをむいて ほえかかりました。
おつぎはねこが、ご主人様の見てないすきに、何度も何度も犬のしっぽをしたたかにひっかきます。おかえしに犬は体中に水をたっぷりくっつけて、体をブルブルやりながら、ねこを追いまわします。
ねこだって まけてはいません。おかえしに いぬの かんずめを とどかない ところへ ぽい!
それをみた いぬは ねこの ミルクを のこらず ペロリ!
こうして 2ひきの いじわるがっせんは つづきました。
ところが夜が来て、家の人がみな寝静まってしまうと、真っ暗闇のなかに、にひきはポツンと取り残されてしまいました。 闇はどこまでもつづきます。守ってくれるはずのお母さんも、もういません。犬もねこも、目に涙を浮かべながら、ブルブルと震えているしかありませんでした。
そのときです。
まっくらな なかに きらきら ひかるものを みつけました。
さっきまで あんなに にくらしかった、あいつの めです。
思わず2匹はかけよりました。そして体と体をぎゅうっとくっつけたのです。ああ、あったかくって、やわらかくって、とってもいい気持ち。犬とネコは、ゆっくりと目を閉じました・・・
私は暗闇で、こわくてこわくてたまらない2匹が、はっと目をあわせるところと、一番最後のところの、2匹の体のやわらかさと、ほうっと安堵のため息感じられそうなシーンが好きです。
持ちこみでなく、初めて出版社の方からいただいたお仕事で、私にとっては記念すべき一冊です。どうだったでしょうか?ぜひ、感想を教えてくださいね。